「はい、これ」
「え?」
それをみてイザークはオレの顔を見上げた。
「イザークに。バレンタインプレゼント。開けてみて」
戸惑いながら包みを開ける。オレはその表情を楽しんで見ている。
「これ・・・?」
中身を見て驚いた顔をしたイザークはとてもかわいかった。
「お前って甘いもの嫌いだろ、だからさ」
言いながらオレはイザークの首にかかるIDプレートのチェーンをはずした。
「これお前の・・・?」
さすがにイザークも気がついたらしい。
シンプルなデザインの細長いプレートはゴールドで一粒だけアメジストが入ってる、ペンダントヘッド。
「今までバレンタインらしいバレンタインなんてなかっただろ、ずっと。だから今年はちゃんと何かあげようと思って」
「だからって、こんな・・・」
戸惑うイザーク。
「気に入らなかった?」
「いや、そんなことは」
そんなイザークに構わずに、その手からプレートを奪うとチェーンに通す。
「なら、いいよな?」
言って再びチェーンを首に戻す。それはキラキラと輝いてイザークの胸元に揺れた。
「これならずっと身につけられるかなと思ったんだけど。ちなみにオレのはこれね」
もう1つの箱を取り出して中身を見せる。そこには同じデザインでプラチナにブルーサファイアが入ったものがある。
「すごいよな、オレたち」
「何がだ?」
わけわからないという顔をしてイザークが聞いた。
「だってさ。これがアスランだったら、こんなもの作れないぜ」
笑いながらオレがいうとイザークも笑った。
お互いの髪の色と瞳の色。それをそのまま身につけるなんて。
「やっぱりオレたちって運命の相手ってこと?」
「勝手にしろ」
言い捨ててイザークはオレの手からプラチナのプレートを取り上げると、抱きつくようにしてオレのチェーンを
はずした。そしてするするとそれを通すとまた元に戻す。
「お前の肌にはその色が合ってるな」
シャツの開いた胸元に落ちたそれをみて、イザークは言った。
それの意味ってわかってるのかな、とオレは思ったけれど。それについては後で検証することにして、サイドデスクの
上からイザークがくれたチョコを持ち上げた。
「せっかくだから、これ食べようぜ」
「勝手に食べればいいだろ。俺は甘いものは好きじゃない」
「そうか。じゃ、オレに食べさせてよ」
言った途端に顔が真っ赤になった。
「なっ!」
「いいだろ。オレだってちゃんとつけてやったんだし。それくらいしてくれてもさ」
「それは俺だってしただろっ」
「それくらいいいだろ。今日は恋人たちの日なんだから」
そういうとしぶしぶという感じで、自分が買ったチョコを1つ取り上げた。白い指でそれをそっと取り上げる。
それだけでただのチョコがなんだかとても繊細なものに見えてくる。
「・・・」
だまったまま差し出してくる。ああやっぱりなと少し落胆しつつ、オレはイザークにさらに注文した。
「そーいうときは、『あーんっ』て言うんだよ。知らないの?」
「そんなこといえるかっ」
ますます真っ赤になってイザークが抗議する。次の瞬間その指ごとオレはチョコを口に含んた。白い冷たい指先と
ほろ苦いチョコの甘さが口の中に広がった。チョコをなめるようにしてその指を舌に絡める。
びくっと反応したイザークは慌ててその指を引っ込める。
「ばかっ」
「ん、おいしい」
口の中のチョコレートを味わいながらイザークに笑いかける。それにイザークは照れたような顔をした。
「じゃぁ、イザークも」
言って残りを自分で口に放り込む。そしてそのままイザークを抱き寄せてその唇に自分の唇を重ねた。口の中では
チョコが柔らかに溶け出してきた。それごと絡めたイザークの舌に移してやる。
「んっ・・・」
何に対する抗議なのかイザークからは声が漏れる。
それに構わずにキスを続けていると、やがて甘い塊はイザークの口の中から消えさった。
チョコレートよりずっと甘く柔らかな恋人の唇を吸いながら、オレはその細い体を抱きしめる。
それに答えるようにゆっくりとまわされる細い腕。
胸元ではオレの髪と同じ色のプレートがキラリと光っている。
「Happy Valentine」
つぶやきは銀糸の髪に消え、噛み付くような口付けがオレの胸元に返された。
END
2005/2/8
あとがき
ごめんなさい。
あまりにひどい出来で(泣
ああ、ほんとにもう、嫌になったら消すかもしれないです・・・
バレンタインのネタをまとめられず、あきらめて捨てようかと思ったのですが、
書けば書くほど無駄に長くなるばかりで、気持ち悪くなりました、途中。
それでも、元の文の半分近くを削りまくり、なんとなく強引に無理やりに形にしてしまったので。
さんざん、バレンタイン書いてるって言ったわりにこんなので。
本当にお目汚しでごめんなさい。
ああ、やっぱり私イベントものはできません・・・
今後はマイペースに自分の書きたいものだけ書いていこうと思います。
ごめんなさい。
あまりにひどい出来で(泣
ああ、ほんとにもう、嫌になったら消すかもしれないです・・・
バレンタインのネタをまとめられず、あきらめて捨てようかと思ったのですが、
書けば書くほど無駄に長くなるばかりで、気持ち悪くなりました、途中。
それでも、元の文の半分近くを削りまくり、なんとなく強引に無理やりに形にしてしまったので。
さんざん、バレンタイン書いてるって言ったわりにこんなので。
本当にお目汚しでごめんなさい。
ああ、やっぱり私イベントものはできません・・・
今後はマイペースに自分の書きたいものだけ書いていこうと思います。