「ディアッカーーーーっっ!!!」
 部屋の中では寝ぼけた頭も一気に沸騰したイザークがディアッカに飛び掛っていた。
 その下半身は白いタイトスカートに包まれている。そして、いつもどおりのロングブーツを履いて、膝から上の肌が  わずかに見える程度だったが、それでもかなり色っぽいし、似合いすぎだとディアッカは状況を無視して感動すらしてしまう。
「わー、ごめん、ごめんって」
「どーいうことだ、これはっ」
 言いながらスカートのすそをたくし上げる。白い脚がさらによく見えてディアッカには扇情的にすら思えてくる。
「だから、ちょっとしたイタズラだってば」
 片手で襟元を引っ張られながら、それでもその脚に手を伸ばす。
「なっ…ふざけるなっ!」
 イザークの言葉と同時にバキっと派手な音がして、ディアッカの頬にくっきりと拳の跡がついていた。
「いってぇ・・・」
 けれど次の瞬間には、イザークの体はディアッカの腕の中にあった。
「イザーク、スカートも似合うね」
 言いながら強引にキスをする。それに唇を奪われてイザークは不本意ながらも体の力が抜けてしまう。
「ん……っ」
 するとディアッカの手がスカートの下からもぐりこむ。なれない感触にイザークはざわざわと肌が波立つのを感じた。
 しっかりと服を着たままなのに、確実にその手はイザークへと伸びてくる。
「ばかっ、時間がっ」
 苦しそうに言うイザークにディアッカは余裕で答える。
「あれ、時間進めてあるから」
 笑顔で言うとディアッカはスカート姿のイザークを抱き上げてベッドルームへと運んだ。
「せっかくだからスカートのまま、いいだろ?」
「なにがせっかくなんだ、ばかっ」
 抵抗するのに脚をばたつかせると、スカートのすそがあがってしまった。慌ててイザークはその脚を止める。
 それをディアッカは楽しそうに見て笑う。
「このスカート返すのやめようかな」
「ふざけるな、とっとと返して来い、こんなもの」
 言うイザークの言葉はディアッカによってさえぎられた。強引に忍び込んだディアッカの手によって、イザークの  口からは熱い吐息が漏れ始める。
「・・・っ」
「これに懲りたら、もう少し寝起きよくなれって」
 ディアッカの言葉にイザークは勢いよく手のひらを返し、さっきとは反対側の褐色の頬に平手を見舞ってやったのだった。

 その後、顔面に派手な跡をつけた副官は一週間、隊長の部屋への出入り禁止はもちろん、なぜか官舎全部の  トイレ掃除を命じられて、一部の隊員を除く人間にはその理由の推測合戦が行われることになる----------。



END


2005/1/28




あとがき





ええと、コミカルっぽくしたかったんですが、できませんでした(泣
お題、「イタズラ・ディアヴァーション」のつもりです。
危うく、裏作品になってしまいそうで、慌てて切り上げました(笑)
本当は、隊長クラスの白服にスカートがあるのか不明なのです。
だって、タリアもパンツスタイルだし。上着の丈も長めだし。
でも、あるということにしておいてください。
ルナマリアのミニスカではなく、メイリンのイメージで。
そして、誰か絵にしてみてくださいーと熱烈に願ってしまいました、自分で書いておきながら。
イメージがいまいち浮かばないので!
タイトルは寝起きが悪いという意味です。なんか最近タイトルがそのままです・・・。
英語力の限界かも・・・。

とりあえずって感じにになってしまいましたが、途中まで書いていたので完成させてみました。